占い師になるには、複数の占いをマスターしたほうがいいの?

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受講者様から、下記のようなメールをいただきました。

先生のブログ、読ませて頂いてます。中国式四柱推命のみで、鑑定されてるみたいですけど、よくネット記事に、占い師になるには命卜相のカテゴリーのなかで、複数マスターしたほうがよい旨を見かけたりしますけど、いかがなものでしょうか?実際、先生が中国式四柱推命のみで鑑定され、実績をのこされているのですから、答えは自ずとでていると思われますけど、あらためて質問させていただきました。

そうですね~。1つに偏らず、命卜相をそれぞれマスターしていることが理想的だとは思います。あくまでも、「理想」であり、「絶対に命卜相、それぞれマスターしないといけない(プロとしてやっていけない。食べていけない)」ことはないと思ってます。

「命卜相って何?」と思われた方に簡単に説明します。命(めい)、卜(ぼく)、相(そう)と言います。命(めい)とは、「生年月日時」を用いる四柱推命や西洋占星術や、紫微斗数(しびとすう)が該当します。卜(ぼく)とは、易(えき)やタロット、六壬神課(りくじんしんか)など、その占う「時」から判断するものが該当します。相(そう)は手相や人相や家相など、対象物そのものを見て判断するものが該当します。

 

私は四柱推命(中国式)しかできません。命(めい)はできますが、卜(ぼく)、相(そう)はできません。今までの活動期間にて、「困ったこと」は特にないというか、「四柱推命でお答えできない(わからない)ご相談はお受けしない」という風に決めてますし、サイト上でもそのようにお伝えしています。

 

確かに、「扱える占い、四柱推命、易、手相、人相、気学」などの自己紹介があるプロの方は結構います。そんな、「色々な占いをマスターしている(らしい)プロの方」は、「占い」をしてもらいたい一般の方にとって魅力的かもしれません。

 

しかし!私の勝手な独断と偏見ではありますが、複数の占いを扱えるプロの方で(四柱推命も扱えるとして)、「うわ~、この人の四柱推命、本当にスゴイ!完全に負けた!」と思った方は、2009年から2024年の今まででお1人もいません(笑)。

 

むしろ、「四柱推命をマスターして、西洋占星術もマスター(その他の占いもできます)」みたいな方が書いてるブログやサイトを拝見して、そこにある四柱推命記事の、何というか、「輝きが足りない、読みが浅い、書店の本や、ネット上にそのまま載ってるような四柱推命」の内容に、「なんだ・・・全然マスターしてないじゃん」と思ったことは数知れません(申し訳ありませんが本音です)。

 

「深さ」、「研鑽のあと」が垣間見えれば、「おお!かなりの達人だな」と自然に感じるものですが、上記のプロの方には、「おお、スゴイ!」というものが全く、これっぽっちも無かったのです。それでいて、サイト上では、「四柱推命を●年でマスターした」など堂々と自信満々で書いてあったりしますので、「疑問だらけ」になってしまいます。

 

「占いをマスター」ってなんだ?受講した占い教室の卒業試験に受かったらマスターなの?先生から認めてもらえたらマスター?終了証、認定証の紙切れを貰ったらマスター?規定の受講期間を終えたらマスター?「マスター」ってそんなに軽いのかい?

 

「自己紹介の際、色々な占い名をずらっと、これ見よがしに書いてるプロの方は、その複数の占いを本当に完璧に、世界で10本の指に入ると断言できるくらいにマスターしているの?」という疑念を、私、2009年からず~っと抱いています(笑)。少しかじった程度でも、「自己紹介のところに書くプロ」もいるでしょうけど。

 

私の中での、「占いをマスター」というのは、「その占いが神業(精度抜群、もう勉強することは何も無い)」と自他ともに認めるレベルで、「マスター」です。四柱推命の世界での「四柱推命をマスターした方」は、やはり劉伯温さんぐらいでしょう。

 

私は25年間、四柱推命を勉強していますが、まだ、四柱推命を「マスター」していません。全然マスターしていません。まだまだ四柱推命で分からないことが山ほどあります。弊社の四柱推命通信講座を受講されて、プロ活動を始めた方が何人もいますが、講師の私自身は、「四柱推命をマスターしていない」ということです。よって、そのプロ活動を始めた受講者様も、四柱推命をマスターしているわけではありません。

 

それでも、その辺の、「占いを複数扱えるプロの方が行う四柱推命」よりは、読みが深いかもしれませんし、精度もあるかもしれません(自信を持ってください)。

 

私は「四柱推命」だけに今後の人生をかけます。四柱推命だけを今後も勉強していきます。何でも、そつなくオールマイティにできるプロの方よりも、「四柱推命しか勉強していません。四柱推命歴25年です」という触れ込みのプロの方のほうに興味を持つお客様は必ずいると思います。

 

例えるならメニュー豊富なレストランでソバを食べたいと思うか、ソバ職人が一から手打ちする、「メニューがソバだけ」の、ソバ屋のソバを食べたいと思うかです。

 

どちらも「ソバの味」はするでしょうけど違いは明確にあります。確実に「ソバ屋のソバ」のほうが、「なんかいいな。味わい深いな。これが本当のソバか(なるほど)」というものがあるはずです。

 

私だったら、ソバ屋のソバを食べたいと思います。お客様によっては、「レストランのソバでもいい。安くて早く出てくるから、すぐ食べられていい。ソバ屋のソバは、出てくるのに時間かかりそうだし、価格も少し高いからやめておこう」と思う方もいるでしょう。レストランに行く客もいれば、ソバ専門店に行く客もいるということです。

 

弊社の四柱推命は、レストランのソバではなく、「ソバ専門店」のほうです。ソバ専門店は、「ソバに集中するからこそ」、そのソバの付加価値が高く保たれます。付加価値を高く保つ限り、客足は途絶えないでしょう。もし客が減る時があるとすれば、それは「合理化、経営の効率化」の名のもとに、「四柱推命判断にかかる手間(時間)」を簡略化した上で、「短時間で沢山のお客様を鑑定しよう」と安易な金儲け意識を出した時です。

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