四柱推命の核心を探し続けた20代
20代前半で四柱推命の世界に入り(アマチュアとして)、色々な情報を夢中で得ていきました(この世に存在する全ての四柱推命情報を頭にインプットしていく感じ)。古い四柱推命の本(昭和初期の本)も何冊も持っています(今は物置になおしてます)。古い四柱推命の本に、きっと四柱推命の核心部分が書いてあるのだろうと思い込んで(勝手な思い込み)、近寄りがたい雰囲気を放つ古書を色々と買いあさりましたが(三密堂、原書房、鴨書店などで)、私の求める内容は書いていませんでした。自身の求める四柱推命はどこにあるのだろう?と彷徨い続けること10年弱。
しかし、どこにも(ネット上を見ても)、四柱推命の重要部分、核心的な内容はありません。20代の頃はとにかく、四柱推命の書を買いあさっていたのですが、その購入した多くの書の中に、「四柱推命術極秘伝」という古びた書がありました。タイトルに惹かれて購入したのですが、パッと開いて内容が全く分からず、1年間、放置していた本です。その辺の書店にある四柱推命書とは全く趣が違い、とにかく分からない本だったのですが、今の仕事(M&L コンサルティング)を開業した直後、仕事がほとんどなく暇も十分にあったので、腰を落ち着けてゆっくりと読んでみようと思いました。それが、「今」に繋がるのですから分からないものです。
中国式の四柱推命を初めて知った・・
「四柱推命術極秘伝」をゆっくりと読み進めていくうちにあることに気付きました。それは、「今までに読んできた四柱推命の本とは全く違う理論、考え方が書いてある」ということです。分かりにくい部分も多々ありましたが、それよりも何よりも、「今まで読んできて得た四柱推命理論、考え方(いわゆる日本式の四柱推命)」とは大きく違う、それでいて説得力のある理論に次第に心を奪われました。
「もしかすると、こういう理論が本当の四柱推命なんじゃないか?」と直感しました。じゃあ、今まで数年間積み上げてきた、(日本式の)四柱推命理論はどうする?今までの見方はどうする?今までにやってきた四柱推命は間違いってこと?」
少しの時間(30分くらいだと思います)、自問自答しましたが迷いはありませんでした。自身の目指す方向性が決まったと確信していました。「四柱推命術極秘伝の著者である、T先生の本をとにかく沢山買って勉強しよう。そして、本に記載されている滴天髄とかも読んでみよう」
それからは部屋に籠って、T先生の本の内容の「暗記」に取り掛かりました。特に十干についての内容は、「これは凄く重要だ」と感じたので、徹底的に暗記を心がけました。「五行の強弱」「格局」「喜神、忌神」というロジカルな考え方も曖昧模糊(あいまいもこ)とした、私が見聞きしてきてた日本式の四柱推命にはない優れた理論だと感動しました。日本式の四柱推命は、私からすると本当に掴みどころが無かったです。どこに重点を置いて解釈すればいいのか、空亡はどうなんだ?大運空亡はどうなんだ?十二運は本当に当たるのだろうか?三合、方合はいいの?冲、支合、害は大事?刑は?神殺星は?
良く言えば、日本式の四柱推命は「たくさんの見るべき箇所があるので、それをず~っと全部見ていけば、何となく、その人を言い表しているように見える」ということ。悪く言えば、見るべき箇所が多すぎる、どこを重点的に見ればいいかが不明でした。
中国式の四柱推命の勉強に没頭しつつ、お客様に中国式四柱推命を使って、検証する日々
中国式の四柱推命の勉強を始めたのは、M&L コンサルティングを開業してからでした。数少ないご相談依頼に対して、四柱推命術極秘伝で学んだ理論を用いて、恐る恐る解釈をしてましたが、結果は上々でした。2009年の後半に、当時、覚えたて、「甲は乙を強めるが、乙は乙を強めない」という十干の特性をもとに、相談者様に対して、「ここ最近の運気の推移」を割り出してお伝えしたところ(喜神、忌神も考慮してます)、「確かにその通りでした。よく分かりますね」と驚かれた様子のメールをいただいた時は、「この理論はすごい!」と身震いしたものです。たった1冊の本に書いてある内容をそのまま使って解釈しただけで、こんなに的中するなんて!と驚きました。今まで何年も勉強してきた日本式の四柱推命の理論では、この件のような当て方はできませんでした。