過去の記憶 開業して数年目 営業時間後に鳴った1本の電話 

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もう10年以上も前の話なので、記憶が曖昧という点を断っておきます。以前もこの話を少し書いた記憶があります。それほど記憶に残っている出来事ということです。

 

2010年頃だったと思うのですが。私がその日の仕事を終えて(夜8時前だったような)、仕事部屋で椅子に座って、ぼ~っと過ごしていました。仕事部屋兼、寝る部屋なので、そのまま寝ることもできる状態でした。

 

営業時間が終了すると、固定電話の留守電ボタンをすぐに押すのですが、その日は疲れていたせいか、留守電ボタンを押しませんでした。当時、夜間に電話がかかってくることは、ほとんど無いですし、日中に電話がかかってくることも少なかったです。

 

すると突然、仕事用の固定電話が鳴りました。時刻は午後8時ぐらいだったと思います。

 

「なんだ?こんな時間に。珍しい・・・」

 

迷惑電話か?とも思いましたがディスプレイを見ると、番号は通知されていたので、「しょうがない、営業は終わっているけど・・・出るか・・」と面倒臭い気持ちを抑えつつ電話に出ました。

 

「ハイ、M&L コンサルティングです」

相手は女性の声でした。かなりうろ覚えなのですが、どこか切羽詰まったような切迫しているような慌てているような雰囲気でした。電話の内容は、「四柱推命通信講座を受講したい」というものでした。

 

こんな遅くに、わざわざ電話してこなくても・・・とは思ったのですが、その女性の申し出を断る理由も特になく、受講を許可しました。当時は、今のように厳しい雰囲気の講座ではなかったですし(笑)、まだまだ売り上げも少なかったので、講座を習いたい!と言ってくる方に対しては、「ありがたや~」と、ほとんど受けいれてました。

 

その電話をかけてきた女性が受講を開始してのち分かったことは、その方は、とある占いのお店で働いていて、そこのオーナーの方が四柱推命をする、そのオーナーに何か言われたとか何かで、四柱推命を学ぶ必要性に迫られて~・・・・みたいな感じだったと思います。

 

その女性は当講座で熱心に四柱推命を学ばれて、どんどん上達していきました。もともとセンスがあった方のように思います。当講座で学び始めて1年か2年、経過したころでしょうか。とある話を、その女性から聞きました。

 

「私が先生(武田)から中国式の四柱推命を学んでいることを、オーナーは知っています。ある日、オーナーが、私に対して、中国式四柱推命はどんな感じか?を教えてと言ってきたので私は断りました」

 

なんと勇気ある女性だろうと思いました。私が教えた内容を大事に守って下さる、その心意気に心打たれました。と同時に、そのオーナーの節操の無さと言いますか、腹黒さと言いますか、よその四柱推命でも何でも自分のものにしようという根性に呆れました。そのオーナーは日本式の四柱推命をされてたようですが、弊社で四柱推命を習った、その女性の仕事ぶりや評判を見聞きして、「中国式四柱推命か。気になるな」とでも思ったのかもしれません。

 

日本における四柱推命の業界は、私は「健全」だと思ってます。その理由は実力あるものが、きちんと生き残れるような、「実力世界」になっているからです。実力の無い人間が、年功や見せかけの評価などによって幅を利かせるということは、多少あると言えばありますが(笑)、かなり少ないです。やはり腕が立つもの、そしてお客様の気持ちをきちんと把握していてサービスが良いところが生き残るように思います。

 

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