正官男(せいかんおとこ)が語るシリーズ3回目は、「印授(いんじゅ)」です。
率直に言えば、印綬(いんじゅ)に対しては、そこまで惹かれなかったです(その理由は後述します)。ただ、印綬ってすごいな~と感じたことは過去に何度もあります。印綬の何が凄いか?というと、その聡明さや記憶力の良さや要領の良さ、視野の広さ、処理能力の速さとキャパシティの広さなどです。印星は「頭脳」を意味する通変星でして、かんたんに言えば、印星がある方は(良い働きをしている方は)頭が良い(全員ではないですが)。
ところが印星を持ってらっしゃる方の多くは、「自分は頭がいいんだ」など自覚が無く、そんなこと微塵も思ってない方が多いです。過去に相対してきたお客様でも印星を持つ方、沢山いました。時々、話が弾んだお客様に対して、「頭が良さそうですね~」と伝えたりすると、「いえいえ、ぜんぜんそんなことありませんよ。勉強はあまり好きではありませんし・・・」など答えが返ってきます。
そこで私が、「勉強はあまりされなかったかもしれませんが、学校のテストはわりとできたのではないですか?」などと聞くと、ほとんどの方が、「そうですね・・・。学校のテストは・・・できてました」みたいな感じで肯定されます。それだよ!それなんだよ!それが印星の良い作用です。
印授が良い感じで働いている方ってあまり勉強しなくても、普段のテストは完璧に近いのです。そんな方が校内の中間、期末の試験の時に少し時間をかけて勉強すると、すんごい点数を連発するんです。そういう方が学年で1位、2位、3位を争うような方です。
私は小学校くらいまでは割と学校の成績は良かったです。中学時代も中間、期末テストの試験前はそこそこ勉強してました。それでも学年の順位で10位内に入ったことは1度も無かったです(学年で200人近くいる学校で)。たぶん、私の命式に印星があれば学年で10位とかにポン!と入ってたことでしょう。印星の聡明さというのは、一般的な賢さ、聡明さとは、少し次元が違います。こういう方が、「入るのが難しい高校や大学」にスムーズに苦労せずに入るのだろうと思います。
ただ私は、そんな次元の違う聡明さにあまり惹かれませんでした。すでに、その頃から私の格局ゆえの方向性がジワジワと出ていました。高校入学当初から、「俺は頭脳で勝負しない。ギターで勝負する」と沸々と湧き上がる衝動を抑えきれない状態でした。
高校(一応、進学校)に入ると、色々な子たちが、よその中学から集ってきます。一応は進学校とは言え、かなり聡明な子がゴロゴロいましたが、その多くは人柄が良い子ばかりでした。
とは言え、中には、「僕は勉強が忙しいんだ。邪魔しないでくれたまえ。武田君、君、なぜ学校に楽譜やギターを持ってくるの?ここはバンドをする場所じゃないんだよ?頭おかしいんじゃない?」みたいなド正論を言ってきた(笑)、よその中学から進学してきたガリベン勉三さんタイプがわずかにいました。当時は16歳そこらの若かりし頃で、今よりも血気盛んでしたから、「この野郎!この勉三さんめ!」と心の中で思いつつ無視していました。
※勉三さんは、キテレツ大百科で出てきます。
私は高校時代3年を「学校の勉強は放棄する(留年はしない程度に)」と、高校1年の途中で決めていたので、勉強は、本当にほとんどしなかったです。朝の課外授業や、夏休みの課外授業も高2くらいから行かなくなりました。
とにかく、「印星の聡明さ」には本当に憧れが無かったです。それよりも卓越したギタープレイを身に付けたいと、日々、ギターの修練に明け暮れていました。おそらくですが、通変星の作用よりも、「格局(かっきょく)」による方向性のほうが優先されるのでしょう。もし、格局よりも強い通変星のほうが優先されるなら、私は公務員とか、お堅い仕事に就いていてもおかしくありません。