世の中には、「四柱推命の秘伝書」なるものが大好きなプロや、アマチュアの方がいらっしゃるようです。そして終いには、ご自身で「秘伝」なるものを編み出してしまう面白い方もいらっしゃいます。ご自身で、「これは俺が編み出した秘伝だ。どうだ!スゴイだろ!」みたいな方もいるようです。
いやいや、それはアナタだけが勝手に思い込んでる、「自称・秘伝」でしょ?
・・・としか私は思えませんが。
「焼き鳥」で例えるなら、「自家製の秘伝のタレ」でしょ?自家製のタレを世に誇られてもね~。誰だって自家製タレくらい作りますよ。
言葉が悪くて本当に申し訳ないですが、「秘伝」を喜々と追い求める四柱推命プロのことを、私は心の中で、「秘伝バカ」と呼んでます。
そして、弊社の講座受講者さまに対しては、「絶対に秘伝バカになったらいけない。なったら最後、四柱推命の上達は頭打ちだぞ」と思ってます。
昔、私がやってる四柱推命ブログにコメントした方がいました(2011年頃だったような)。その方は、私に対して、「色々な秘伝を持ってらっしゃるのでしょう」みたいなコメントを残していきました。私は、秘伝に全く興味関心が無かったし、秘伝など何も持っていなかったので、「いえ、何も持っていませんけど」みたいな返事をしました。そのコメントした方は、今頃、どこで何をされているのでしょうね~・・・・・・。
いったいなんだよ?秘伝って。秘伝さえあれば、色々なことが全て四柱推命で分かるのかい?そんなこと無いだろ?秘伝で、「発達障害」の読み方がわかるのかい?秘伝に「乳がん」の読み方が書いてるかい?
私のこれまでの経験上、「四柱推命の秘伝」と言われるものの中に、「これはスゴイ!使える!」と思ったものは1つもありません。1つも無いです(私の場合です)。おそらく、「価値観」の違いだと思います。「これは秘伝です」という触れ込みで、世に秘伝を公開した方は、本気でそれを「秘伝だ(価値が高い)」と思っているのでしょうし、その点を否定はしません。しかし、皆がそのように思うかどうかは分からないです。価値観は皆、違うのですから。
強いて言うならば、私にとっての秘伝みたいなものは、「日々の実践の中にある」と言えます。日々の実践を通して、「色々な読み方」が少しずつ分かるようになりました。どこの本にも載ってない読み方を、私は実践の際にすることがあります。それらを「俺が見つけた秘伝だぞ」など公言すること自体、「秘伝バカ」の1歩手前のような気がして、恥ずかしくてしませんけど。これが私の価値観です。
私は、自身で「これは秘伝です。秘伝を手に入れました!」みたいなことを公言することが、「すごく恥ずかしくダサくて、カッコ悪くてできない」という価値観を持っています。そして、「この秘伝書、結構、高かったです」みたいなことを言う方については、おかしくて笑ってしまいます(笑)。
秘伝を手に入れたことを誇りたいのか。それとも、秘伝を買うために大金を出した自分自身を誇りたいのか?いったいどっちだ?
っていうか、秘伝書が「結構、高い」と言っても、秘伝1つで数百万円はしないと思いますが。でも、その秘伝書購入費用は、仕事上の「経費」にはなるでしょう(新聞図書費です)。ただ、決算書に、本当に数百万の新聞図書費が載ってたら、税務署は目を付けると思いますので、数百万円の四柱推命秘伝書は購入しないほうがいいです。