正官男(せいかんおとこ)が語る、室井さん(踊る大走査線)と、サラリーマン時代

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正官男(せいかんおとこ)の方は、どなたも大体が苦労性な傾向です。そして我慢と忍耐と辛抱の人が多いです。眉間にしわが寄りがちなのが正官男(せいかんおとこ)かもしれません。最近、映画が出てますが、躍る大走査線の室井さん(柳葉さん)とか、もろに正官男(せいかんおとこ)のような気がします(または偏官男かもしれません)。柳葉さん自体も正官臭(せいかんしゅう)を多少は感じさせますが、でも室井さんほどではありません。

 

室井さんになると、さらに強烈な正官臭(せいかんしゅう)、または偏官臭(へんかんしゅう)が漂ってきます。ドラマの中での役柄ですから、特徴的な部分を意識して強く出したのかもしれませんが。

 

今、公開中の映画では(まだ観ていません)、室井さんは引退された設定のようですが、私が躍る大走査線にハマった20年くらい前は、ドラマの中での室井さんは警察官僚でした。中間管理職として、上層部と現場職員との板挟みで苦悩する、あの唯一無二の存在に、20代半ばだった私は心打たれました。

 

私(武田)に関するどうでもいい初公開情報ですが、私のサラリーマン時代の目標としていた方は、あのドラマの中の室井(むろい)さんです。柳葉さんではなく、室井さんに憧れました。あの重厚で気難しそうで硬くて融通がきかない、でも官僚にしては人情味があって部下思いのところもある室井さんを目標として、必死に組織の中でもがいてました。

 

踊る大走査線と言えば織田さん演じる青島刑事とイメージする方が多いでしょうが、私は青島さんを、そこまで好きになれませんでした。嫌いではないのですが、どこか軽いというか、私から見るとチャラいところが(あくまでも役柄上です)、自分の性に合わないというか感情移入できないのです。

 

おそらくですが織田さん演じる青島刑事は、四柱推命で言えば偏財男(へんざいおとこ)かな~という気がします。偏財だけではなく、官星(かんせい)か、または食傷(しょくしょう)とか少しありそうなのですが、やはり基本は偏財男(へんざいおとこ)のような気がしてなりません。

 

青島刑事の、あの調子の良さ、口の上手さ、前職の営業職を彷彿とさせる捜査手法など(ドラマの中で)、正官(せいかん)や偏官(へんかん)の感じではないな~と当時、思ってました。もちろん、その頃はすでに四柱推命を学び始めていましたので、ドラマに出てくる役柄を見ては、「この人は、この通変星が強いだろうな」という感じで視てました。魚住係長はやはり官星強めだろうなとか、真下さんは聡明そうだから印星強いだろうなとか。

 

室井さんみたいな男になりたいと思いながら、サラリーマン時代を必死に過ごしました。組織の一員として働く中で、理不尽なことを沢山経験しました。ともすれば組織の風土、硬直した古臭いルールに負けそうになりながらも、なんとかこの勤め先を良くしたいと思いながら5年ほど働きました。しかし、「組織とは冷たいものだな」と思う決定的な出来事があり、「別に俺がいなくてもいいだろう」と感じて退職しました。結局、組織の一員として働く限りは替えが利く存在でしかありません。

 

正しいことを言っても受け入れてもらえないことは、ほぼ毎日でした。組織とは、かくも、こう硬直化し、ダメになってしまうものなのか?と愕然としつつ、自身の勤め先を良くしたいと思いながら働きました。色々な「新しいこと」を取り入れつつ、「今までのやり方」をどんどん改善していこうとしましたが、それを良しと思わない方々も非常に多かったです。

 

私が何か新しいことをしようとすると、必ず、古いやり方に慣れ親しんだ方が色々と言ってきました。今までのやり方でやってたほうが慣れていて仕事が楽だから、変化を好まないのだろうと感じました。全てにおいて、そんなことが溢れている組織でした。「前例に無いからしない」とか、「今までこうやってきてるから、こうする」とか、そういうのが多い職場でした。

 

「良くしたい」と真剣に考える人間はあまりいないのか?と感じることも多く、自分がいくら頑張っても、なかなか変わらないなと落ち込むこともありました。

 

そんな時、「室井さんもきっと、こんな風に悩みながら辛抱して働いているんだろうな」と考えると、不思議と元気が湧きました。自身にとって、室井さんはそんな存在でした。架空の人物とは言え、私にとっての心強い存在でした。室井さんの映画、観に行きたいのですが暇がありません。でも必ず行きます。

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