劫財(ごうざい)と偏印(へんいん)の年に良い出会いが期待できる女性(架空の命式で解説)

四柱推命 恋愛・結婚運
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皆さん、ごきげんよう。恋愛四柱推命・相談員の武田です。今回の記事は劫財(ごうざい)と偏印(へんいん)の年に良い出会いが期待できる女性を、命式例で紹介します。

 

なお、実在する命式で解説するわけにはいきませんので架空の命式で説明します。とは言え、似たような命式の方にとっては参考になる解説かもしれません。

今後は、このような解説を徹底的にやるつもりです。覚悟してください。

余計な話ですが、これまでの16年間で中国式四柱推命を教えた人数が(短期間の指導も全て含めれば)、けっこうな数に上ります(おそらく800人とか1000人とか、そのくらいです)。ネット上に散見される「中国式四柱推命」と銘打って活動されてる方々の半分以上は私が教えた方のように感じます(詳細はよく分からないです)。

 

今回の記事(劫財、偏印の年に良い出会い)を書こうと思った、きっかけと背景

私が先陣を切って、このような解説をすることで、「先生があのような解説をしていたから、ここくらいまではブログで書いてもいいんだ」と皆さんが解してほしいです(皆さんも、今回の記事のような書き方をしてもいいです)。

 

そして私が教えた皆さんが、中国式四柱推命の理論の正当性を、世に知らしめるというほど大袈裟な意気込みではなくとも、三柱推命(さんちゅうすいめい)や、その他のお手軽で初歩的な四柱推命の危うい点と、それに対する中国式四柱推命の良さや精度の良さを、世の皆さまに伝えっていってください。いつまでも三柱推命(さんちゅうすいめい)が世に、はばかり、メインストリームを闊歩するがごとくなのは健全ではありません。

 

女性は正官(せいかん)の年に良い出会いがある?男性は正財(せいざい)の年に良い出会いがある?

ネット上のサイトを見てると、「女性は正官年に出会いが期待できる。男性は正財年に出会いが期待できる」みたいなことを平気で書いてる四柱推命占い師さんが少なくありません。なんだか言ったもん勝ち、声の大きい人ほど正しい(それを言ってる人が多いほど正しい)みたいな雰囲気になっているのか?と違和感を感じます。

 

確かに女性で正官の年に良い出会いがある方(男女)もいますが、その確率は大まかに言えば全体の20%前後くらいですよ。その根拠は比肩や劫財(ひけんやごうざい)の年に良い出会いがある方(男女)もいるし、食神や傷官(しょくしんやしょうかん)の年に良い出会いがある方(男女)もいるし、正財や偏財(せいざいやへんざい)の年に良い出会いがある方(男女)もいるし、印綬や偏印(いんじゅやへんいん)の年に良い出会いがある方(男女)もいるからです。

良い出会いがある確率が20%前後の正官年(せいかんどし)ばかり気にしていて、本当にいいのですか?

 

仮に、「正官年にダメ男と出会いやすく、劫財の年に良い出会いが期待できる女性」が、不勉強な四柱推命占い師さんの言った、「あなたは正官年に良い出会いがありますよ」という嘘っぱち四柱推命の結果を信じて、劫財の年に大人しくして婚活など一切されず、正官年に積極的に婚活したら、どうなります?私はこれが本当に心配なんです。冗談で言ってるのではありません。真剣に言ってます。

 

良くてどうにか結婚できても、結婚後、数年で強度の仮面夫婦(かめんふうふ)まっしぐらです。本当の「良い出会いの年」をすっかりスルー~なんて、本当に悔やんでも悔やみきれませんよ。

では、そろそろ実例を紹介します。

 

劫財、偏印が巡る時に良い出会いが期待できる命式(架空の命式で説明)

それでは命式を用いて説明します。架空の命式です。

時  日  月  年

庚  甲  丁  癸
子  寅  巳  丑

月令が(丙)

五行の強弱表を記載します(中国式四柱推命によるものです)。

比劫 木 1干1支
食傷 火 1干2支 月令
財星 土 0干1支
官星 金 1干2支
印星 水 1干2支

どう見ても身弱の内格(みじゃくのないかく)です。100%、身強(みきょう)ではありません。そして食傷(しょくしょう)が1番強いですが、従児格(じゅうじかく)には100%なりません(従児格にならない理由・決め手は大事な部分なので、ここは黙っておいたほうがいいです)。

●十干の喜神(きしん)は壬(偏印)、癸(印授)、甲(比肩)、乙(劫財)です。非常に簡単に判断できます。

●十干の忌神(いむかみ)は丙(食神)、丁(傷官)、戊(偏財)、己(正財)、庚(偏官)、辛(正官)です。

●十二支の喜神は亥、卯、辰です。

●十二支の忌神は丑、巳、午、酉、戌です。 ※残りの十二支は省きます。

はい。喜忌が出ました。この喜忌の中で、どれが(十干でも十二支でも)、もっとも命式に良い作用をするか?で「良い出会いの時期」を考えればいいです。

■十干で考えれば、1番に乙(劫財)と壬(偏印)でしょう。あとは癸(印授)、甲(比肩)も良いです。

■十二支で考えれば、1番に亥、辰です。卯も悪くありません。

 

●この女性にとって、本当に良い十干(じゅっかん)や十二支(じゅうにし)は乙(劫財)、壬(偏印)、亥や辰です。

ということは。例えば、大運と年運で同時に「乙(劫財)と壬(偏印)」が巡る年はすごく良いです。そしてさらに、乙と壬が巡る年に、十二支で亥や辰のどちらかが巡っていると最高に良い運気で、良い出会いが期待できます。

 

もっと考えれば、乙亥(きのとい)とか、壬辰(みずのえたつ)の年運はすごく良いですし、そこに大運で乙や壬、または十二支の亥や辰、または甲(比肩)や癸(印授)などが巡っていると申し分ない良い運気です。こういう年に本当に良い出会いが起こるのです。私の四柱推命判断では、今回の命式において、正官(辛)など、まったく眼中にありませんし、出る幕は全くありません。

 

今回の命式では、正官はガン無視が最良です。じゃあ、偏官(へんかん)は?偏官(へんかん)も異性の星みたいだけどと思う女性がいるかもしれませんが、偏官(庚)もガン無視です。今回の命式では、辛(正官)よりも庚(偏官)のほうが数倍、心底、悪いので(笑)、庚(かのえ)こそ、ガン無視しないといけません。

 

私が四柱推命を教えた方で、この命式(女性)をみて、正官(辛)や、偏官(庚)の年が良い出会いがありそうなど判断される方は皆無(かいむ)です。誰一人いません。どなたも、「出会いに良さそうなのは壬(偏印)かな。乙(劫財)もいいな」と簡単に判断されます。こんな四柱推命判断、何も難しくなく、私からすると、いたって当たり前のことであり、そして精度もあるのです。

 

仮に、この命式を男性の命式とすると、少しだけ判断が変わります。やはり、良い出会いが期待できそうな年は、乙(劫財)、壬(偏印)です。その他、癸(印授)、甲(比肩)も良いです。特に良くない出会いに注意なのが、己(正財)が巡る年です。「男性は「正財」が巡る年に良い出会いが期待できる」と主張される占い師さんとは、まったく正反対の結果が出ました。どちらを信じるかは皆さん次第です。

 

このような判断が中国式四柱推命の基本になります。人ぞれぞれ、生年月日時は違うから命式(干支4つ)も違います。命式が違うのに結論はみんな同じで、「女性は正官年に良い出会い!」って普通に考えればおかしいでしょう。

 

あくまでも基本的な部分のみ、この記事で載せました。「女性は正官年に良い出会いがある」という考え方が、いかに大雑把で適当か分かるでしょう。こんな大雑把で適当な四柱推命しかできなくてもプロを名乗ることは法律的にはOKです。

四柱推命において、最大公約数的な読み方をしようとすること自体、そもそもおかしいのです。その人、その人の命式にピタリと合った四柱推命判断をしないといけません。そのため、不勉強な四柱推命占い師さんと、かなり勉強されてる方の「技術の差」が非常に大きいです。
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