四柱推命における、「命式(めいしき)」は何をしてもどうやっても、生まれて亡くなるまで変わりません。それでは、「人生」も同様で、どうやっても変わらないのでしょうか?
「生まれた時点で、ある程度、人生傾向が決まる」と、よく四柱推命で言われます。その「人生」が人の努力次第で良い方に変わることはあるのでしょうか?
人生を自身で切り開いてきたと勝手に自負している47歳のオジサン(M&L コンサルティングの武田)がお答えします。
運気は良くないけど、危機をうまく回避できている人とか、反対に良い運気を活かせていない人とかいるのでしょうか?もっと言えば、自身の努力により好転できる可能性や、反対にどんなに頑張っても運命には逆らえないな、と実感してしまうことなど、日々感じていることがあればお聞きしたいです。
回答:限度はありますが、人生はある程度、自身で作れます(努力次第)。生まれ持った運気の影響は人生全体に対して70%ほどです。
今回の質問は、あくまでも私個人の見解、意見を述べます。生まれ持った運気の、人生に対する影響は70%ぐらいでしょう。生まれ持ったものが人生全体に対して7割ほどは影響を与えると感じます。人生における結果の7割が、生まれた時に決まるという意味ではありませんが、生まれた時に、ある程度の(大半の)人生の枠組みは作られていると考えるのが「妥当」だと感じています。
危機をうまく回避できている人とか、反対に良い運気を活かせていない人とかいるのでしょうか?については、「ほとんどの人が(全体の8割ぐらいの方)、危機をうまく回避できてなく良い運気を活かせていない」と感じます。四柱推命をきちんと知らない一般の方で、「今が運気が良い、悪い」を正確に分かる方は1人もいませんので、ほとんどの方が、ご自身の良い運気を活かせてないとなります。
命式というものは、「その人のポテンシャルや才能、素質の方向性や強弱など」を示すものです。この「命式」とは、生まれた瞬間に決まると四柱推命では考えます。生まれた瞬間に「将来、どんな方向性の仕事が向く」とか、「性格はどんな感じか」とか、「体は健康そうか、どこが弱そうか」、「お金に困りそうか、お金持ちになりそうか」などが決まるということです。
これが生まれ持った、その人の個性であり特性になります。その他、命式には、「良しあし」が出ます。「良い命式、良くない命式」と言われるものです。この「命式の良しあし」も生まれた瞬間に決まります。命式の良しあしは簡単に言えば、「苦労しそうか、苦労が少なそうか」に多少関わると考えてください(多少です。全てではありません)。
以上は、生まれ持った、その人の個性であり特性です。これらは生まれた瞬間に決まるので、生まれてから亡くなるまで変わりません。ここはどうしても変わらないです。
そしてもう1つ、生まれた瞬間に決まるものがあります。それは、大運(たいうん)というものです。これも生まれてから死ぬまで変わりません。大運(たいうん)とは、大雑把に言えば、いつが運気が良いか悪いかを示すものです。
誤解される方が多いのですが、「生まれた瞬間に、人生の結果がもろもろ決まる」と考える方が非常に多いです。これは大間違いです。生まれた瞬間に人生がどうなるか?(良い人生か良くない人生か)までは、はっきりとは決まらないです。
ただ、ある程度の枠組みは、生まれた時から出来ているということです(命式、大運)。その枠組みの中で、どのような生き方をするか、前向きに生きるか、少し後ろ向きに生きるか、チャレンジする人生を送るか、少し保守的な人生を送るかは選択の余地があります。
どの高校に進むか、どの大学に進むかまで、生まれた瞬間に決まりません。どの会社に就職するか、どの人と交際するか、どの人と結婚するか、どこに住むかは選択の余地があります。ただ細かいことを言えば、それらの「選択」についても、枠組みの中での選択にはなります。お住まいの地域の高校に進むことが多いでしょうし、物理や数学が苦手な方が理系の大学には進めませんし、卒業した大学(学んだ学科)により、就職先(業界)もある程度、決まります。
「人生は変えられるのでしょうか」という質問の意味合いや「幅」がはっきりと分からないのですが、「苦労しそうな人生を、苦労少ない人生に変えたい」という程度なら、ある程度は変えられるとは思います。ただし、本人の努力次第です。日々、自身を省みて自己啓発を怠らない人と、日々を自堕落に刹那的に生きる方では、当然、結果も変わってきます。
例えば、忌神財星が強い方が2人いたとします(忌神財星の強さも同じ、その他の通変星の強さも同じ。大運の流れも同じ。日干も同じ)。ある人はM&L コンサルティングに相談されて、「あなたはギャンブルに興じて、有り金を全て使い果たして、終いには自己破産の恐れがあります。何年から何年までが特にお金が出て行くので注意です。自己破産したくなかったら、お金を使わないように何とかしなさい!」と私から、こっぴどく注意を受けたとします。
その方は、「自己破産はしたくない。でもギャンブルもしたい。でも破産は嫌だ。家族に迷惑がかかる。自分が浪費癖があるのも分かっている。よし、お金を妻に預けよう。口座のお金も自分で出せないようにしよう」と決めたとします。結果、私から注意された期間の浪費が最低限に減り、自己破産を免れたとします。
もう片方の方は、M&L コンサルティングに相談することもなく、日々、自身を省みることなく楽しそうにギャンブルに熱中しています。何年から何年がお金が出て行くなども分かりません。お金は全て自分自身で管理しています。結果、ギャンブルにお金をつぎ込んで自己破産に至りました。
あくまでも例え話ですが、このようなことならあり得ます。片方は自己破産しなかったが、片方は自己破産に至りました。命式は変えられませんが、どう考えて、どう行動するかで結果は変わります。